【THS】ギリシャ神話とテーロス　その１　～百手巨人～

ようやくゆっくりスポイラーを見る時間がとれました！

じっくり見たかいあって、思ったことや書きたいことがたくさん溢れてきたのでここに色々書いてこうかなと。

２週遅れでカード評価とか書いても仕方ないので、主にフレイバー関連･世界観なんかについて自分なりに掘り下げていきます。



知っての通り、テーロスブロックはギリシャ神話をモチーフにしたトップダウンなデザイン(カードのフレイバー面を重視してデザインすること)なので、その元ネタ考察なんかが主になりますかね。





今まで発表された中で、デザイン的な意味で最も目を引くのはもちろんこれです。

百手巨人　(２)(白)(白)

クリーチャー　巨人
警戒
(３)(白)(白)(白)：怪物化３を行う。
百手巨人が怪物的である限り、これは到達を持つとともに、各戦闘で更に９９体のクリーチャーをブロックできる。

３/５



ようするに百体ブロックできます。名前から推測するに、１本の手で１体のクリーチャーをブロックしてるイメージなんでしょう。

ギリシャ神話で百本の腕といえば・・・モチーフはヘカトンケイルでまず間違いないでしょう。

～ヘカトンケイルはギリシア神話に登場する3人の巨人である。その名は百の手を意味し、五十頭百手の巨人の姿をしているとされる。～

元ネタでは頭も５０個ありますｗ



このヘカトンケイル、生涯を通してかなり酷い目に合います。主に容姿に関して。


天空の神ウラノスと大地の神ガイアの間に生まれますが、まさかの父親がヘカトンケイルの異形を忌避し、母ガイアの胎内に無理やり戻されます。実に外道。

その後、ウラノスは末の息子であるクロノスに討たれ、その際にヘカトンケイルも救出されます。・・・が、クロノスもその異形を恐れ、今度は地下の牢獄タルタロスに投獄されます。

最後にクロノスの末の息子ゼウスに助け出され、その時に勃発していた戦争「ティタノマキア」のゼウス側の勝利に大きく貢献。ようやく日の目を見ることができましたとさ。



・・・が、戦争勝利後にタルタロスの番人に逆戻り。つくづく報われません(泣


皆もネタカードだからって馬鹿にするのはほどほどにしといてあげてね！！